2005/06/26

キシリトールのこと#1

キシリトールはトウモロコシの芯や白樺、樫やなどを原料にキシランと言う多糖類を抽出し、それを加水分解してキシロースという単糖としたあと、さらに触媒を使って水素を添加(還元)し造られる糖アルコールの一種で、一般に糖アルコールはグルコース(ブドウ糖)やフルクトース(果糖)などの糖に水素を加えて還元したものを言います。またこのような糖アルコールにはソルビトール、マルチトール(還元麦芽糖)など色々なものがあります。まぁ小難しいことはさておいて、近年虫歯にならない甘味料としてキシリトールは一般にずいぶん広く知られるようになりました。

この糖アルコールは砂糖に比べ甘味が少ないため、甘味料としてあまり注目されませんでしたが、唯一キシリトールはこの糖アルコールの中でもっとも甘くほぼ砂糖と同じ甘さだと言われています。また砂糖を口に含んで溶けだすときにスーッとした感じがありますが、これは溶解時に吸熱反応が起こるためで、キシリトールの場合この溶解時の吸熱反応が砂糖より数倍(約8倍)大きいため、より冷涼な感じを受けます。このような特徴を持ったキシリトールですが、天然素材をもとにして造られるため天然素材甘味料と称して、その言葉のニュアンスから自然食品のような健康に良いイメージを消費者に抱かせてしまうことが問題かと思います。すべからく人工的に造られたものはその素材に天然物を用いていることは明らかなことで、キシリトールも人工的な甘味料の一つにほかならないのです。また、最近のダイエット思考からイメージだけで砂糖ではない甘味料を選ぶとしたら、これも正しいとは言えないかもしれません。事実キシリトールのカロリーは3.0kcal/gあり、砂糖の4.0kcal/gと比較しても決して低カロリーとは言えません。そこで、前述の通りキシリトールが虫歯にならない甘味料として一般によく知られているといっても、実際はどうなのか、何度かにわけて記事を書いていこうと思います。